「マンダラが好き」です。
 そうとしか言いようがないのですが、密教に限らず、ジャイナ教やヒンドゥー、ナバホ族の砂絵やヒルデガルド(11世紀に活躍したドイツの修道女)の幻視画、更にはいわゆるマンダラアートや、アートセラピーのマンダラ塗り絵まで、マンダラシンボル全体が好きで、自らマンダラを描くこともしてきました。
 なぜ自分で描くかというと、絵を描くこと自体好きということもありますが、私がマンダラ好きになったきっかけは、若い頃バイト先の中野区の図書館で見たアートセラピー(箱庭療法)の本だったからです。本の題名などとうの昔に忘れてしましましたが、その本に載ってた患者さんの作品にとても心惹かれました。
箱庭療法

 

 仏頭を砂箱の端に置き、そこに至る聖なる道を、ズラリと並べたロウソクで表現したその作品に、当時混乱しがちだった私の心は感動とともに深い落ち着きを感じました(つまり、私の心も相当に病んでいたわけです)。

 

 そこから、アートセラピーのマンダラからユング(C.Gユング〜スイスの心理学者)のマンダラと進み、(しばらくおいて)密教や他宗教のマンダラにも魅せられてゆきました。

 

 入口がこうでしたので、自ら描くということが前提となったのです。

 

 また、私には信仰があり、そのGLAという教団で学んだ宇宙観や人間観が、中心から円を描いて展開するマンダラの宇宙と共通する部分があるように思われたのです。

 

 そして、マンダラを楽しみとして描くうちに、数とマンダラの関係について考えるようになりました。

 

 例えば、私たち日本人にはなじみ深い真言宗の胎蔵界と金剛界の両部のマンダラには、一見して数9が表れています。金剛界は九会に分かれていますし、胎蔵界の中心にある八葉蓮華も大日如来の座す中心の一点加えれば9となります。

 

 なぜ9なのか?

 

 さらに一時、芒星図形(星形正多角形)に凝ったこともあり、数とマンダラシンボルの関係を夢中になって調べることになりました。

 

 そして「Number9」(セシル・バーモンド著)という本との出会いで、マンダラと、GLAで学んだ宇宙観・人間観が、数9のもとに一直線に並ぶという経験をすることになりました。

 

 なんとも不思議でしたし、胸躍る楽しい経験ではありましたが、当時は発表する場も術を持ちませんでしたし、何より自分が神仏について語ったりすることに自分自身で激しく違和感があるため、放り出しておりました。

 

 しかし、私より若い会社の同僚が、癌や脳梗塞であっけなく他界してしまったり、私自身もいつお呼びがかかってもおかしくない年齢となり、このまま息を引き取るのも残念・・・ということで、Webサイトを作って公開することにしました。

 

 なにより、科学的発見に近いもので、私の人格・人間性がどうのこうのは、あまり関係がないのではないか・・・と思われるからです。勿論、内容が内容なだけに「わかったようなこと」「人格者っぽいこと」も書かざるを得ないのですが・・・本当の私はあんまりパッとしない男です。

 

 このサイトが、見てくださる皆さんの人生に、なにがしかのお役に立てるならば、望外の喜びとするところです。

 

 なお、私の人間観・宇宙観は、おおむね宗教法人GLAの教義に基づくものですが、あまりいい会員ではありませんので、間違ってる部分があるかもしれません。
 また文章を書く訓練もしたことがなく、論文とかも書いたことがありません。絵もまったくの我流(マンガ)ですので、読みづらい、見苦しいところもあるかと思います。

 

 その点、ご寛恕いただければ幸いです。

 

 

 

                         2020年5月 JUN.G

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